8020表彰は続く

6月に「8020運動」についてのブログを書いたあと、その時に通院されていた患者さんがそれをご覧になっていて、

「なかなかブログの更新も大変でしょう?書くネタ探しもしなきゃいけないし」

とおっしゃったんです。

私は「はい、でも文章を書くのは好きですし、ネタだけはパソコンにいくつかピックアップしているんで、あとは書く時間があれば」とお答えしました。

 

強気の発言をしたものの少し不安になったので、帰宅してすぐにパソコンのデスクトップに常に置いてある「院長ブログアイディア」というファイルを開けてみると、、、、、
それほどおもしろいネタがないではありませんか!


その時には「よし!これで書こう」と熱い気持ちになったのでしょうが、さてそれをどう発展してゆくか困るものばかりでした。ということで、そのネタ帳から離れ、日常のことを書きます。

 

6月に3名の「8020表彰」をさせていただいたことは前に書きましたが、7月にも同じく3名の方に表彰の記念品をお渡しすることができました。

 

そのうちの2名の方は、「先生に届けていただくのは申し訳ないし、すぐ近くですから」ということで当院までいらしてくださいました。

「あれ~今年から届けることにしたのになあ」と思っていましたが、当院の待合室でスタッフ全員の拍手の中でお渡しするのもイイなと感じました。

受賞されたご婦人から素晴らしいご挨拶までいただき、スタッフも嬉しかったでしょう。私の片腕でもある当院のベテラン歯科衛生士がまだ新人だったころ、そのご婦人にどうやってブラッシング指導をしてゆくか、昼休みにそのご婦人の歯の模型を手に一所懸命考えていた光景を印象深く記憶している私もとても嬉しく感じました。彼女の人生にとっても自分が患者さんのお役にたてたことを知ることのできた貴重な時間になったと思います。


もうひとりの男性患者さん(もう患っているわけではないので、“患者”ではないのですが便宜上)は、寡黙かつ真面目な方でおそらく長く技術者をされていたのだと思いますが、待合室で他の患者さんがおられる中でお渡しするよりも診察室で静かにお祝いのメッセージをお伝えしたほうがその方にはいいのかなと思い、そのようにしました。

その方は、少し前にこの表彰のことをご説明しようと「8020運動ってご存知ですか?」と伺った時、ひとこと「知らない」と答えられたので、もしかしたらそれほど喜んでいただけないかも、、、などと先入観を持ってしまっていたのですが予想外に(失礼!)素敵な笑顔で受け取ってくださり、私やスタッフにとっても嬉しい瞬間となりました。待合室におられた他の患者さんから「何されているんですか?」という質問があり、状況をお話しました。、、、、、もしかしたら、この患者さんが8020を目指してくださるきっかけになればイイなと感じた次第です。


もうひと方は、私が町内会地図を片手にご自宅を探してお届けしたところ、
「まあ、先生、中に入ってお茶でも召し上がってください。先ほどまで娘(この方も当院に長く通ってくださっています)が来ていたんですよ」と歓迎してくださり、しばしお孫さんが大学院に合格されたお話を本当に嬉しそうにしてくださいました。

こんなふうに、地域の方々に囲まれて毎日仕事ができることに感謝です。


実は、私が開業の地として六角橋を選んだのは、選んだというよりある経緯に流されてというのが正しいのですが、私にはきっとビジネス街での開業は向かなかったと思います。

このホームページを開いたときのご挨拶にも書きましたが、私が生まれ育った相模原の古い商店街ととても近い雰囲気を持つ義理人情を湛えたこの街で患者さんに色々と教えられながら齢を重ねることができたことを本当にありがたく感じています。若い頃にしてしまった生意気で頑なな言動を反省しつつ。

そういえば、私が出演した「アド街ック天国」のテレビ画面を写真に撮影し綺麗にプリントして持ってきてくださった患者さん(現在は患者さんではない、くどいですが)もおられ、スタッフが「親切な良い人~~!」と驚いていました。


ありがとうございます。山田五郎さんにお礼しないとなあ。

次回は「歯科医師にとって経験とは」という壮大なテーマに挑みたいと、、、
自分にプレッシャーをかけるためにも宣言しておきます。