以前にも書きましたが、9月に起こした転倒事故および、今思い返すと、それから数日後にコストコで購入したミネラルウォーターを車から卸して運んでいる時に、つまずいて「あわやまた転倒か?!」というふうになった出来事(多分この時に、膝にかなりの負担がかかったと思われる)により私の左膝は完全におかしな状態に陥りました。
痛みがかなり強いので10月後半に整形外科を受診。
最初、「レントゲンでは骨にまったく異常が認められません。多分、3~4週間で痛みは徐々に消えていくと思いますよ」とおっしゃっていた整形外科の主治医も11月半ばに受診した時には
「あれ~?清水先生、膝に水が溜まってますね」と仰り、所謂“膝の水”を抜きまして、ヒアルロン酸を注射しました。
それから計四回、ヒアルロン酸を注射することになるわけですが、
その間に、主治医の勧めで菊名記念病院でMRIを撮影したところ、
半月板、内側靭帯、骨にもわずかに異常が見られました。
半月板の2/3には血流がないので、治癒はしないのだそうです。
そして私が損傷していたのはその2/3に含まれる部分だとのこと。
それでも12/25にヒアルロン酸治療のワンクールを終えるころには、症状はかなり改善されて
きていました。
しかし、年末には、大掃除とか色々な家の行事がありますでしょ?
どうしても、足に負担がかかることが多くあります。
結果として1月の仕事始めの頃に、またしても悪化してしまいました。
そして、主治医の診断も私自身の判断もそうなのですが、当初とは“痛みの景色”が
少し異なってきました。
私自身、なかなか痛みの引かない患者さんに“痛みの景色が変わってきたのでは?”感じることが
あります。
“痛みがある”という事実は変わらないのですが、その痛みの質や主たる原因は
違ってきているのではないか、、、と感じることがあるのです。
まあ、そんなことで、1月も終わろうとする今日、まだ左足が不自由な状態なのですが、
ご高齢の患者さんが仰っていた「寒い日は、特に膝が痛くてね」ということが
実感として分かるようになりました。
そして、なかなか痛みがなくならずに、「もしかしたら、これからもずっと
この痛みが続くのかな~」という不安な気持ちは、本当に気分を落ち込ませるのだなあと感じています。
私は音楽が大好きなので、一日の仕事が終わった帰路には歩きながらi-Podで好きな音楽を
聴き、リフレッシュしていたのですが、足が少しだけ調子良くなった日に、
音楽に気を取られてまたしても(恐らく、サポーターをつけていた左足が上がりきっていなかったのでしょう)転倒しかけてしまったのです。
その時の左足の痛かったこと!痛みで思わず歩道にうずくまってしまったほどでした。
今まで私はどちらかと言えば早足で、歩くこと、特に音楽を聴きながら歩くことは好きでしたが、「歩く」という今まで意識していなかった行為が私にとって
“なんてこと無い普通のこと”で無くなってしまった今、i-Podは止めることに
しました。安全に歩くことに集中して早く足を治そうと思いました。
もっとも、電車やバスの中では聴いています(笑)。
あくまで「歩行中のi-Pod禁止令」です。
道でお会いした患者さんにも度々、「どうされたのですか?!」と驚かれ、
毎回治療の際に「先生もお大事に」とお声をかけていただきました。
そんなことで、ずいぶん長く、そして今だに続いている“膝の痛み”ですが、
マイナス点ばかりでなく(マイナス点がほとんどですが)、日々患者さんの
痛みに寄り添う歯科医としては、得る物もあったと感じています。
患者の話をよく聞いてくれる主治医の姿勢は見習うべきところも多く、
様々な症状を紙に書いてこられる患者さんの気持ちも良く分かりました。
(私自身がそういう患者だからです)
30年近く通勤に使用してきた駅の階段も、特に下りは足にキツく、手すりやエレベーターのお世話に
なることも多くなり、バリアフリーについても考えたりしました。
またそこから派生して、ご自宅から当院までの坂道もキツくなったであろうご高齢の患者さんのことが
頭にうかび、訪問歯科診療についても本格的に考えるようになりました。
そして何より、健康であることのありがたさを痛感しております。
さて、話は変わりますが、長年お付き合いさせていただいている患者さんが、
絵本を出版されました。タイトルは「カンチ バイバイ」。
とてもピュアな作品で、命の大切さと儚さを私は感じました。
小さな子どもだったら、きっと物語にのめり込んで、異なる感想を持つことでしょう。
待合室に置いてありますので、是非お手にとってみてください。
この絵本の他にも、また違う患者さん(この方も長いお付き合いです)
の書かれたガーデニングの本も置いてありますので、こちらも是非。
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